翻訳字幕だけをTeams会議で整えたいならTeams Premium、AI音声通訳のInterpreterやMicrosoft 365全体のAI機能も使いたいならMicrosoft 365 Copilotが基本の選び方です。
どちらもライブ翻訳キャプションの対象ライセンスですが、ライセンスを「誰が持つか」で利用範囲が変わります。主催者が持てば会議参加者全員、参加者本人だけが持てばその本人だけが翻訳字幕を使えます。条件は2026年7月20日にMicrosoft公式情報で確認しています。
先に結論:目的別の選び方
| 目的 | 第一候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 自社主催のTeams会議で参加者全員に翻訳字幕を提供 | Teams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotを主催者へ | 主催者ライセンスの会議では全参加者が翻訳字幕を利用可能 |
| 他社主催の会議で自分だけ翻訳字幕を使う | 本人のTeams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilot | 本人だけに翻訳オプションが表示される経路がある |
| Teams内でAI音声通訳を聞く・話す | Microsoft 365 Copilot | InterpreterはCopilotライセンスの機能 |
| Word、Excel、PowerPoint、OutlookでもAIを使う | Microsoft 365 Copilot | Teams以外も含む業務AI活用が目的 |
| Teams以外の会議や対象ライセンスなしで自分用字幕が必要 | PC音声翻訳アプリ | 会議アプリ側の翻訳設定とは別方式 |
翻訳目的の比較表
| 比較項目 | Teams Premium | Microsoft 365 Copilot | PC音声翻訳アプリ |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | Teams会議・イベント・管理機能の高度化 | Microsoft 365全体のAI活用 | PCから聞こえる音声の理解補助 |
| ライブ翻訳キャプション | 対象 | 対象 | Teams公式字幕ではない |
| 主催者がライセンス保有 | 会議参加者全員が翻訳字幕を利用可能 | 会議参加者全員が翻訳字幕を利用可能 | 主催者ライセンスと無関係 |
| 参加者本人だけが保有 | 本人だけ翻訳オプションを利用可能 | 本人だけ翻訳オプションを利用可能 | アプリ利用者本人の画面に表示 |
| AI音声通訳Interpreter | 含まれない | 本人のCopilotライセンスで利用 | Teams Interpreterとは別 |
| Interpreter利用枠 | 対象外 | 1人あたり月20時間を含む | 製品プランを確認 |
| 前提 | Teamsライセンス等を前提とするアドオン | 対象となるMicrosoft 365/Office 365ライセンス条件を確認 | じたん翻訳はWindows 11専用 |
| 対応範囲 | Teams中心 | Teamsを含むMicrosoft 365 | Teams、Zoom、Google Meet、動画など |
翻訳字幕の効果は「主催者」か「本人」かで決まる
Microsoft Supportでは、会議主催者がTeams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotを持つ場合、すべての会議参加者が個別の対象ライセンスなしで翻訳字幕と翻訳文字起こしを使えると説明しています。
一方、主催者は対象外でも参加者本人に対象ライセンスがある場合は、その本人だけに「翻訳」オプションが表示されます。他社主催会議だから必ず使えないわけではありません。
どちらの経路でも、管理者のライブキャプション会議ポリシーなどの条件は残ります。設定手順はTeams翻訳字幕の設定方法をご覧ください。
Teams Premiumは基本のTeams契約を置き換えない
Teams Premiumは単体のTeams製品ではなくアドオンです。Microsoft Learnは、Teams PremiumライセンスがTeamsライセンスの代わりではなく、機能を正常に使うにはTeamsとTeams Premiumの両方が必要だと説明しています。
ユーザー要件としてOffice 365またはMicrosoft 365サブスクリプションとTeamsライセンスが示されています。契約分離や機能構成は時期・購入チャネルで変わるため、購入前に自社テナントと販売元で最新条件を確認してください。
Microsoft 365 Copilotを選ぶ理由はInterpreterと業務全体
Microsoft 365 Copilotは、Teamsの翻訳字幕だけでなく、会議要約、チャット支援、Microsoft 365アプリ全体のAI活用を検討する組織向けです。さらに、TeamsのAI音声通訳であるInterpreterはMicrosoft 365 Copilotライセンスに含まれます。
Microsoft公式案内では、Interpreterは1人あたり月20時間を含み、含まれる時間を超えたアクセスは利用可能な容量の影響を受けると説明されています。したがって、Interpreterを無制限に利用できるとはみなせません。
Interpreterは字幕ではなく、発話を別言語の音声として聞く機能です。非利用者にも翻訳中のインジケーターが表示されます。詳しくはTeams Interpreterと翻訳字幕の違いで整理しています。
価格だけで決めない
価格、含まれる機能、Teams Enterpriseへの機能移行、購入チャネル、契約地域は変わります。本記事では固定価格を掲載しません。Microsoft 365管理センター、契約パートナー、Microsoft公式の最新ライセンス案内で確認してください。
比較時は次の人数を分けて試算します。
- 翻訳機能付き会議を主催する人の数
- 他社主催会議で本人だけ翻訳したい人の数
- Interpreterを使う人の数と月間利用時間
- Teams以外でも自分用翻訳が必要な人の数
導入パターン
自社主催会議で字幕を全員へ提供
主催者へ対象ライセンスを割り当てます。翻訳字幕だけが目的なら、Teams Premiumを含めて必要最小限の構成を比較します。
一部の海外営業だけが他社主催会議で使う
対象者本人へTeams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotを割り当てれば、主催者が対象外でも本人だけ翻訳字幕を使える可能性があります。ポリシーとアカウント認証もテストしてください。
音声通訳とMicrosoft 365全体のAIを使う
Microsoft 365 Copilotを検討します。Interpreterの月20時間と管理者ポリシー、会議種別、外部参加時のアカウント条件も確認します。
複数の会議ツールを横断する
Teams公式機能とは別に、PC再生音を翻訳する方式が候補です。じたん翻訳はWindows 11専用で、Teams公式字幕やInterpreterを有効化する製品ではありません。
Premium/Copilotの対象外会議でも、自分用の翻訳を準備する
じたん翻訳はWindows 11専用です。Teams、Zoom、Google Meetなど、PCから聞こえる会議音声を自分の画面で字幕・読み上げ確認できます。
FAQ
翻訳字幕にはTeams PremiumとCopilotの両方が必要ですか?
いいえ。Teams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotのどちらかが対象です。主催者が持つか、参加者本人が持つかで利用範囲が変わります。
参加者全員へTeams Premiumを割り当てる必要がありますか?
主催者が対象ライセンスを持つ会議では、参加者は個別の対象ライセンスなしで翻訳字幕を使えます。他社主催会議で本人だけ使う人には、本人へのライセンス割り当てを検討します。
Teams PremiumだけでInterpreterを使えますか?
InterpreterはMicrosoft 365 Copilotライセンスの機能です。Teams PremiumだけではInterpreterの本人利用資格になりません。
Interpreterは月20時間を超えると必ず停止しますか?
Microsoftは、1人あたり月20時間を含み、それを超えるアクセスは利用可能な容量の影響を受けると案内しています。「20時間を超えて必ず使える」「必ず即時停止する」とは断定せず、最新の契約・管理画面で確認してください。
まとめ
- 翻訳字幕中心ならTeams Premiumが第一候補。
- InterpreterとMicrosoft 365全体のAI活用ならMicrosoft 365 Copilot。
- 主催者ライセンスなら全員、本人ライセンスなら本人だけ翻訳字幕を利用。
- Teams Premiumは基本のTeamsライセンス等を前提とするアドオン。
- InterpreterはCopilot本人に月20時間を含む。