ドキュメント翻訳

英語メニューのアレルギー表示 書き方と実例集|Contains・May contain・Free fromの使い分け

2026年03月22日

英語メニューのアレルギー表示 書き方と実例集|Contains・May contain・Free fromの使い分け

訪日外国人観光客の中には、食物アレルギーを持つ方も少なくありません。英語メニューにアレルギー情報を正しく記載することは、お客さんの安心につながるだけでなく、トラブル防止やお店の信頼性向上にもつながります。

この記事では、Contains / May contain / Free fromの3つの表現の使い分けを中心に、飲食店が押さえるべきアレルギー英語表示の基本を解説します。

1. 飲食店はアレルギー表示が「義務」か「推奨」か

食品表示法の対象範囲(容器包装食品 vs 飲食店提供食品)

まず誤解されがちな点を整理しておきましょう。食品表示法に基づくアレルギー表示の義務は、容器包装された加工食品(スーパーで売られるお弁当やおにぎりなど)が対象です。

飲食店でその場で提供される料理については、表示義務はありません。ただし、消費者庁は「可能な限り情報提供を行うことが望ましい」としています。

義務はなくても表示すべき理由(安全・信頼・口コミ)

法的義務がなくても、アレルギー表示を行うメリットは大きいです。

  • 安全面:アレルギー反応による健康被害を防げる
  • 信頼性:「この店は配慮がある」と好印象を与えられる
  • 口コミ効果:アレルギー対応が良い店はSNSで評判が広まりやすい

英語メニュー全体の作り方については、英語メニュー作成ガイドでステップ別に解説しています。

2. まず覚える:特定原材料8品目の英語一覧

日本の食品表示法で「特定原材料」として指定されている8品目は、アレルギー表示の中でも特に重要です。2025年4月より「くるみ」が追加され、現在は以下の8品目となっています。

日本語 英語 代替表記・補足
えび Shrimp Prawn(イギリス英語)
かに Crab
くるみ Walnut
小麦 Wheat Gluten(グルテン)と併記することも
そば Buckwheat Soba noodlesとしても可
Egg Albumen(卵白)
Milk / Dairy Lactose(乳糖)
落花生 Peanut Groundnut(イギリス英語)

3. 推奨20品目も英語で確認(一覧表)

特定原材料8品目に加え、表示が推奨されている20品目もあります。これらを含む料理を提供する場合は、併せて記載しておくと親切です。

日本語 英語
あわび Abalone
いか Squid
いくら Salmon Roe
オレンジ Orange
カシューナッツ Cashew Nut
キウイフルーツ Kiwi Fruit
牛肉 Beef
ごま Sesame
さけ Salmon
さば Mackerel
大豆 Soybean / Soy
鶏肉 Chicken
バナナ Banana
豚肉 Pork
まつたけ Matsutake Mushroom
もも Peach
山芋 Yam
りんご Apple
ゼラチン Gelatin
アーモンド Almond

4. 3つの表記パターン:Contains / May contain / Free from

英語圏の食品表示で使われる3つのフレーズは、それぞれ意味が異なります。使い分けを正しく理解しましょう。

「含む」→ Contains ○○

その食材が確実に含まれている場合に使います。

例:

  • Contains: Egg, Wheat, Shrimp
  • This dish contains peanuts.

「含む可能性がある」→ May contain ○○ / May be present

原材料としては含まないが、製造過程で混入する可能性がある場合に使います。コンタミネーション(交差汚染)のリスクを伝える表現です。

例:

  • May contain traces of nuts.
  • May contain: Milk, Soy

「含まない」→ ○○ free / Free from ○○

その食材を使用していないことをアピールする表現です。アレルギーを持つお客さんにとって、この表示があると安心して注文できます。

例:

  • Gluten-free(グルテンフリー)
  • Dairy-free(乳製品不使用)
  • Peanut-free(ピーナッツ不使用)

ベジタリアン・ヴィーガン・ハラール表示のしかた

アレルギーではありませんが、食の制限に関する表示として併せて覚えておきましょう。

  • Vegetarian:肉を食べない(卵・乳製品はOKの場合も)
  • Vegan:動物性食品を一切食べない
  • Halal:イスラム教の戒律に従った食材・調理法

「この料理はベジタリアン対応」を伝える場合:

  • Vegetarian-friendly
  • Suitable for vegetarians

5. すぐ使えるアレルギー表示テンプレート(コピペOK)

メニュー個別表示のひな型

各料理の下にアレルギー情報を小さく表示するパターンです。

■ Teriyaki Chicken with Rice .......................... ¥1,200
   Grilled chicken in sweet soy sauce, served with rice
   Contains: Wheat, Soybean / May contain: Sesame

メニュー末尾に掲載するアレルゲン一覧表のひな型

すべての料理のアレルギー情報をまとめた表をメニューの最後に掲載する方法です。スペースを節約できます。

================================
    ALLERGEN INFORMATION
================================
        Egg | Wheat | Milk | Shrimp | Crab | Peanut | Walnut | Buckwheat | Soy
--------------------------------------------------------------------------------
No. 1   ✓   |   ✓   |      |        |      |        |        |          |
No. 2       |   ✓   |  ✓   |        |      |        |        |          |
No. 3       |       |      |   ✓    |  ✓   |        |        |          |
--------------------------------------------------------------------------------
✓ = Contains / Please inform staff for detailed information

口頭確認フレーズ(「Do you have any food allergies?」など)

注文時にアレルギーを確認するフレーズも準備しておきましょう。

  • Do you have any food allergies?
    何か食物アレルギーはありますか?
  • Please let us know if you have any dietary restrictions.
    食事制限があればお知らせください
  • I’ll check with the kitchen about the ingredients.
    厨房で原材料を確認します
  • This dish contains [egg / shrimp / peanuts]. Is that okay?
    この料理には[卵/えび/ピーナッツ]が含まれます。大丈夫ですか?

英語メニュー全体のテンプレートは、コピペOK!英語メニューテンプレート&例文集で公開しています。

6. アレルギー対応全体の実務フロー

食材情報の収集と更新のサイクル

アレルギー表示は一度作って終わりではありません。仕入れ先が変わったり、レシピが変更されたりするたびに情報を更新する必要があります。

  1. 仕入れ先から原材料情報を入手(アレルゲン一覧をもらう)
  2. 自店の料理と照合(どの料理にどのアレルゲンが含まれるか整理)
  3. メニュー・表示を更新
  4. 定期的に見直し(最低でも半年に1回)

スタッフ教育と統一回答マニュアルの作り方

メニューに表示していても、お客さんが口頭で質問してくることは多いです。スタッフ全員が同じ回答できるよう、マニュアルを用意しましょう。

  • 「わからない場合は推測で答えない」
  • 「厨房に確認する時間をもらう」
  • 「代替メニューを提案できるようにする」

コンタミネーション対策

原材料に含まれていなくても、調理器具や油を通じてアレルゲンが混入することがあります。これを「コンタミネーション(交差汚染)」と呼びます。

対策例:

  • アレルギー対応料理は別の調理器具で作る
  • 揚げ油を分ける
  • 手袋を替える

リスクがある場合は「May contain」表記を忘れずに。

7. 日本語メニュー原稿をじたん翻訳で英語化する手順

アレルギー情報を含むメニュー全体を英語化する場合、AI翻訳を活用すると効率的です。

アレルギー情報をExcel一覧にまとめてアップロード

以下のようなExcelシートを作成し、じたん翻訳にアップロードします。

料理名(日本語) アレルゲン
照り焼きチキン定食 小麦、大豆
天ぷら盛り合わせ えび、小麦
親子丼 卵、鶏肉、小麦

翻訳後:

Dish Name Allergens
Teriyaki Chicken Set Meal Wheat, Soybean
Assorted Tempura Shrimp, Wheat
Oyakodon (Chicken & Egg Rice Bowl) Egg, Chicken, Wheat

翻訳後の確認ポイント(Contains表記の一貫性)

AI翻訳の結果をそのまま使う前に、以下を確認しましょう。

  • アレルゲン名が統一されているか(「Wheat」と「Flour」が混在していないか)
  • 「Contains」のフォーマットが統一されているか
  • 固有名詞(料理名)が不自然に翻訳されていないか

新規登録で500ポイント(約25,000文字分)を無料で付与されます。

じたん翻訳を無料で試してみる

8. よくある質問(FAQ)

Glutenとwheatは同じ?使い分けは?

「Wheat」は小麦そのもの、「Gluten」は小麦に含まれるタンパク質(グルテン)を指します。小麦アレルギーの人はWheat回避が必要ですが、グルテン不耐症(セリアック病)の人はGluten回避が必要です。

安全性を考えると、両方を記載するか、「Wheat/Gluten」と併記するのが親切です。

「ナッツフリー」と書けば安全?

「Nut-free」は、その店でナッツを一切取り扱っていない場合に使うべき表現です。他の料理にナッツを使っているなら「May contain nuts」の注意書きが必要です。

QRコードで英語アレルギー表を提供する方法は?

紙メニューのスペースが限られる場合、QRコードから詳細なアレルギー情報ページにアクセスさせる方法もあります。Googleスプレッドシートや専用サイトでアレルゲン一覧を公開し、QRコードをメニューに印刷しましょう。


まとめ:アレルギー表示でお客さんの安心を

この記事では、飲食店の英語メニューにおけるアレルギー表示の書き方を解説しました。

  • 特定原材料8品目・推奨20品目の英語表記を押さえる
  • Contains / May contain / Free from を正しく使い分ける
  • スタッフ教育と情報更新を継続する

アレルギー表示ができたら、メニュー全体の英語テンプレートもあわせて整備しましょう。

英語メニューテンプレート・例文集

このシーンでじたん翻訳を使うと?

じたん翻訳を使えば、高品質なAI翻訳を業界最安値でご利用いただけます。3段階翻訳で文脈を理解し、レイアウトを保持したまま翻訳します。

じたん翻訳を使ってみる