DeepL vs Google翻訳 vs AI翻訳|ドキュメント翻訳で本当に使えるのは?【2026年】
結論:テキスト翻訳はDeepL、ファイル翻訳は別の選択肢も
先に結論をまとめます。
- テキスト翻訳の自然さを重視するならDeepLが向いている場面が多い
- 使える場面の広さ(Web、画像、音声)ならGoogle翻訳に優位性がある
- PDF、Word、Excel、PowerPointのファイル翻訳では、DeepLとGoogle翻訳の比較だけでは足りず、レイアウト保持やセキュリティも確認する必要がある
「DeepLとGoogle翻訳、どっちがいいか」という二項対立で考える人は多いですが、実際に業務で困る場面は「テキストを訳す」か「ファイルを訳す」かで大きく変わります。この記事では、翻訳精度の具体例、ファイル翻訳機能の比較、セキュリティの違いまで含めて整理します。
翻訳精度の比較:同一文を3ツールで訳してみた
一般的なビジネス文章を例に、3つのツールで翻訳結果を見比べてみます。
パターン1: ビジネスメールの一文
原文(英語):
We would appreciate it if you could review the attached proposal and provide your feedback by the end of this week.
| ツール |
翻訳結果 |
| DeepL |
添付の提案書をご確認いただき、今週末までにフィードバックをお寄せいただきますようお願いいたします。 |
| Google翻訳 |
添付されている提案書を確認し、今週末までにフィードバックを提供していただければ幸いです。 |
| じたん翻訳(AI翻訳) |
添付の提案書をご確認いただき、今週末までにご意見をお聞かせいただけますと幸いです。 |
解説: DeepLは敬語表現が自然にまとまっています。Google翻訳は「提供していただければ幸いです」とやや直訳的な箇所が残ります。AI翻訳(じたん翻訳)は3段階翻訳を経て文脈を考慮した丁寧な表現になっています。
パターン2: 技術文書の一節
原文(英語):
The system shall automatically detect and isolate faulty components within 30 seconds of failure detection, and notify the maintenance team via email and SMS.
| ツール |
翻訳結果 |
| DeepL |
システムは、障害検出から30秒以内に障害コンポーネントを自動的に検出・隔離し、電子メールおよびSMSでメンテナンスチームに通知するものとします。 |
| Google翻訳 |
システムは、障害検出後30秒以内に不良コンポーネントを自動的に検出して隔離し、電子メールとSMSでメンテナンスチームに通知する必要があります。 |
| じたん翻訳(AI翻訳) |
本システムは、障害を検知してから30秒以内に故障コンポーネントを自動検出・隔離し、メールおよびSMSにより保守チームへ通知するものとします。 |
解説: 専門用語の扱いに差が出ます。「faulty」を「不良」とするか「障害」とするか、「maintenance」を「メンテナンス」とするか「保守」とするかは、文脈や社内用語によって適切な訳が変わります。どのツールでも最終的な用語確認は推奨されます。
パターン3: プレゼン資料の短文
原文(英語):
Our Q3 revenue increased by 15% year-over-year, driven by strong growth in the APAC region.
| ツール |
翻訳結果 |
| DeepL |
第3四半期の売上高は前年同期比15%増加し、APAC地域の力強い成長が牽引しました。 |
| Google翻訳 |
第3四半期の収益は前年比15%増加し、APAC地域の強力な成長に牽引されました。 |
| じたん翻訳(AI翻訳) |
第3四半期の売上は前年同期比15%の増加となり、APAC地域の好調な成長が寄与しています。 |
解説: 「revenue」の訳(売上/収益)、「year-over-year」の訳(前年同期比/前年比)、「driven by」の表現に違いがあります。プレゼン資料では社内の表記ルールに合わせる必要があるため、文脈理解の有無が影響します。
翻訳精度のまとめ
- DeepL: 敬語表現や丁寧な言い回しの自然さに定評がある。テキスト翻訳では第一選択になりやすい
- Google翻訳: 幅広い言語と用途に対応。短い文や一般的な文章では十分な品質
- AI翻訳(3段階処理): 文脈理解→翻訳→校正の流れで、長文や複数ページの文書での一貫性が確保しやすい
対応範囲の違い
テキスト翻訳
テキストを入力して翻訳する用途では、DeepLもGoogle翻訳も十分な品質です。どちらを選ぶかは、訳文の好みや使い勝手の好みで決めて問題ありません。
| 項目 |
DeepL |
Google翻訳 |
| 対応言語数 |
多数の言語 |
多数の言語 |
| 無料利用 |
可能(文字数制限あり) |
可能 |
| 自然さの評価 |
高い評価が多い |
標準的 |
| 長文の対応 |
文脈を考慮しやすい |
やや文単位になりがち |
Webページ翻訳
Webページをブラウザで読む用途では、Google翻訳の優位性が大きいです。Chrome標準翻訳やChrome拡張翻訳との連携がスムーズで、ページ全体を一括翻訳する導線が確立されています。
DeepLは、拡張機能(DeepL: translator & write)を使った選択テキスト翻訳に向いています。ページ全体を一括翻訳する用途ではGoogle翻訳のほうが手軽です。
ファイル翻訳
PDF、Word、Excel、PowerPointのファイル翻訳では、比較軸が「精度」から「レイアウト保持」「出力形式」「セキュリティ」に変わります。
ファイル翻訳機能の比較表
ファイル翻訳に焦点を当てて比較します。
ファイルサイズ制限
| ツール |
無料プラン |
有料プラン |
備考 |
| Google翻訳 |
10MB / 300ページ |
なし(無料のみ) |
ドキュメント翻訳機能の上限 |
| DeepL Free |
5MB / 3ファイルまで |
— |
Free版は厳しい制限 |
| DeepL Pro |
— |
15MB |
Pro版で緩和 |
| じたん翻訳 |
100チケット無料 |
最大50MB |
従量課金で利用量に応じた料金 |
レイアウト保持・対応形式
| ツール |
対応形式 |
レイアウト保持 |
OCR(スキャンPDF) |
| Google翻訳 |
PDF、DOCX、PPTX、XLSX等 |
弱い(表や段組みで崩れやすい) |
非対応 |
| DeepL |
PDF、PPTX、DOCX、XLSX |
弱め〜中程度 |
非対応 |
| じたん翻訳 |
PDF、PPTX、DOCX、XLSX |
構造維持を重視 |
画像PDFをOCR経由で対応 |
実務上のポイント: Google翻訳は10MB制限に加え、レイアウト保持が弱いため、表や図表を含むファイルでは翻訳後の修正工数が増えがちです。DeepLはFree版で5MB制限・3ファイル制限があり、業務利用ではPro版(月額料金)を検討することになります。
セキュリティ比較(AI学習データ利用)
翻訳ツールに入力したデータがAIの学習に使われるかどうかは、機密文書を扱う場合に重要な比較軸です。
| ツール |
AI学習データ利用 |
詳細 |
| Google翻訳(無料版) |
利用規約で確認が必要 |
Googleのプライバシーポリシーに基づく |
| DeepL Free |
学習に利用される可能性あり |
Free版は利用規約で学習利用を許可している場合がある |
| DeepL Pro |
学習利用なし |
Pro版ではデータ保持ポリシーが明記されている |
| じたん翻訳 |
学習利用なし |
AI翻訳エンジンの公式方針に基づく(後述) |
じたん翻訳のセキュリティについて
じたん翻訳はAI翻訳エンジンを利用しています。API提供元のデータガバナンス方針により、プロンプトや応答をモデルの学習に使用しないことが明記されています。
翻訳データがAIの学習に使われない設定で処理を行います。
加えて、以下のセキュリティ対策を実施しています。
- 全アップロードファイルのウイルススキャン(ClamAV)
- AWS S3 SSE-S3暗号化でのファイル保存
- 翻訳完了後のファイル自動削除
料金比較
継続的にファイル翻訳を利用する場合の料金感を整理します。
従量課金(文字数ベース)
| サービス |
10,000文字あたりの概算料金 |
備考 |
| じたん翻訳 |
約100円 |
従量課金(ポイント制)。50文字=1ポイント、1ポイント=0.1円 |
| みらい翻訳Plus |
公式ページで確認 |
従量課金制 |
| DeepL Pro |
公式ページで確認 |
月額課金+従量 |
| 人間翻訳 |
約10,000円〜 |
翻訳会社による |
※じたん翻訳の料金は機能仕様書に基づく概算です。実際の消費ポイントはアップロード時の文字数カウント結果を正とします。
月額プランの比較
| サービス |
月額 |
内容 |
| DeepL Pro |
公式ページで確認 |
プラン別にファイルサイズ上限が拡大 |
| DeepL Pro Advanced |
公式ページで確認 |
ファイル制限緩和、API利用など |
| じたん翻訳 スターター |
450円/月 |
月4万文字 / 15ファイル + 音声翻訳アプリ付 |
| じたん翻訳 スタンダード |
2,200円/月 |
文字数無制限 / 50ファイル + 音声翻訳アプリ付 |
※各サービスの料金は2026年5月時点の公開情報に基づきます。最新の料金は各サービスの料金ページを確認してください。
こんな人はDeepL、こんな人はGoogle翻訳、こんな人はじたん翻訳
DeepLが向いている人
- テキスト翻訳で自然な日本語を取りたい
- ビジネスメールや説明文の下書きに使いたい
- 翻訳結果の自然さを最優先したい
- 短いテキストを中心に使う
Google翻訳が向いている人
- Webページをすぐ読みたい
- 画像や音声など、テキスト以外も翻訳したい
- 多言語に対応したい
- 無料で幅広く使いたい
じたん翻訳が向いている人
- PDF、Word、Excel、PowerPointのファイルを翻訳して業務で使いたい
- レイアウトを保ったまま翻訳結果を配布・再編集したい
- 機密文書を安全に翻訳したい(AI学習利用なし)
- スキャンPDF(画像PDF)を翻訳したい
- 複数ページの文書で用語の一貫性を保ちたい
- 音声翻訳アプリもあわせて使いたい
まとめ:二項対立で終わらせず、用途で選ぶ
| やりたいこと |
おすすめの選択肢 |
| テキストを自然に訳したい |
DeepL |
| Webページをすぐ読みたい |
Google翻訳(Chrome標準翻訳) |
| PDFやOfficeファイルを翻訳して業務で使いたい |
ファイル翻訳サービス(レイアウト保持・セキュリティ確認) |
| 機密文書を安全に翻訳したい |
AI学習利用なしを明記しているサービス |
| 翻訳品質とファイル処理の両方が必要 |
3段階翻訳+ファイル対応のサービス |
「DeepLかGoogle翻訳か」で悩むより、「テキストかファイルか」「読むだけか配布もするか」で切り分けたほうが、実務では判断が早いです。テキスト翻訳はDeepLやGoogle翻訳、ファイル翻訳はレイアウト保持とセキュリティを確認できるサービスという使い分けが、2026年時点で最も現実的なアプローチです。
FAQ:DeepL・Google翻訳・AI翻訳についてよくある質問
DeepLとGoogle翻訳、精度が高いのはどっちですか?
テキスト翻訳の自然さではDeepLに良い評価が多いです。ただし、Google翻訳も2026年時点では十分な品質になっており、短い文や一般的な文章では体感差が小さくなっています。気になる文章は両方で見比べるのが確実です。
PDFを翻訳するならDeepLとGoogle翻訳どちらがいいですか?
どちらもPDF翻訳機能はありますが、レイアウト保持に課題があります。表や図表を含むPDFでは、翻訳後に手作業で整え直す必要が生じやすいです。配布前提のPDF翻訳をしたい場合は、PDF翻訳ツール比較で紹介しているファイル翻訳サービスの検討もおすすめします。
無料でどこまでファイル翻訳できますか?
Google翻訳は10MB/300ページまで無料です。DeepL Freeは5MB/3ファイルまでです。ただし、どちらもスキャンPDFには非対応で、レイアウト保持は弱めです。
AI翻訳で入力したデータは安全ですか?
サービスごとに方針が異なります。DeepL Freeでは学習に利用される可能性があります。DeepL Proやじたん翻訳では、学習利用なしの方針が明記されています。機密文書を扱う場合は、利用規約や公式方針を確認することが重要です。
じたん翻訳はDeepLより精度が高いですか?
一概に「高い」とは言えません。じたん翻訳の特徴は、3段階翻訳(文脈理解→一次翻訳→ブラッシュアップ)により、複数ページの文書で用語の一貫性を保ちやすい点です。テキスト1文の自然さではDeepLが優位な場面もあれば、文脈を考慮した長文ではじたん翻訳が優位な場面もあります。実際のファイルで試して比較することをおすすめします。
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