結論:2026年5月の仕様変更後、Zoomのライブ字幕は保存・ダウンロードできません。 会議中は過去3分までスクロールして見直せ、録画の再生中にも字幕を表示できますが、字幕そのものを会議後の保存記録として残すことはできません。発話の文字データを残したい場合は、字幕ではなくMeeting transcript(会議トランスクリプト)を事前に有効にします。以下、地の文では「Meeting transcript」に統一し、画面上のラベルだけ「Transcript」「Save transcript」と表記します。
Meeting transcriptはPro、Business、Enterpriseアカウント向けで、標準では無効です。ホストまたは管理者による設定が必要で、参加者は会議中に開始をリクエストできます。会議中にTXTを保存できるか、会議後にVTTをダウンロードできるかは、管理者・ホストが設定した権限と生成条件で決まります。
字幕は参加者が各自の画面で確認するライブ機能です。一方、Meeting transcriptは権限を持つホストや参加者が閲覧・保存し得る会議記録であり、「自分だけに見える個人メモ」ではありません。
本記事は2026年7月20日時点のZoom公式情報に基づきます。記載したメニューや保存先は公式文書によるもので、当サイトが各プラン・各端末で実機検証した結果ではありません。
字幕とMeeting transcriptの違い
2026年5月以降のZoomでは、ライブで読む「字幕」と、保存する「Meeting transcript」の役割が明確に分かれました。
| 項目 | ライブ字幕 | Meeting transcript |
|---|---|---|
| 主な目的 | 会議中のリアルタイムな読みやすさ・アクセシビリティ | 発話の文字データを記録・保持する |
| 会議中の表示 | 可能 | 権限があれば「Transcript」パネルで閲覧可能 |
| 過去ログ | 字幕は過去3分までスクロール可能 | 開始後の発話がパネルに蓄積 |
| 会議中のPC保存 | 不可 | 許可されたユーザーはTXT保存可能 |
| 会議後のファイル取得 | 不可 | 条件を満たすホストがVTTを取得可能 |
| 録画・会議後の扱い | 録画再生時に表示できるが、字幕ファイルとして保存不可 | 会議記録として保持し、条件を満たすホストが会議後に管理 |
| 初期状態 | 字幕設定による | 標準では無効 |
Zoom公式「Saving closed captions in a meeting」は、2026年5月18日から字幕を保存・ダウンロードできなくなったと案内しています。一方、変更FAQは、顧客への段階展開を5月24日〜26日と記載しています。日付表現には差がありますが、7月20日時点の結論は同じで、字幕保存は廃止され、保存にはMeeting transcriptを使うという仕様です。
Translated Captions、Voice Translator、Language InterpretationはいずれもMeeting transcriptとは別機能です。翻訳字幕の契約・設定はZoom翻訳字幕の使い方と料金を、機能全体の違いはZoomの翻訳字幕・人間通訳・外部アプリの違いを参照してください。
「Zoom字幕を保存できない」ときのトラブル切り分け
- 以前の「Save captions」を探している → 2026年5月変更で削除済み。Meeting transcriptへ移行する
- 字幕は見えるが保存ボタンがない → ライブ字幕は保存不可。「Transcript」パネルを開く
- 「Transcript」メニューがない → Pro/Business/Enterpriseか、Meeting transcriptが有効か、アプリが最低対応版以上か確認する
- 設定がグレーアウトしている → アカウントまたはグループで管理者がロックしている
- 参加者が開始できない → 「Request transcription」でホストへ依頼する。開始判断はホストが行う
- 「Transcript」は見えるがTXT保存できない → 「Allow saving of transcripts to computer by」の対象に自分が含まれるか確認する
- 保存したTXTが見つからない → 「View in Folder」または「Finder」で実際の保存先を開く
- 会議後にVTTがない → Meeting summaryとの生成、ホスト向け会議後管理設定、保持期限、ホスト権限を確認する
字幕が「表示されない」問題と「保存できない」問題は別です。前者は自動字幕や翻訳字幕の有効化、話す言語、アプリのバージョンを確認し、後者はMeeting transcriptと保存権限を確認します。各条件と操作は以下で詳しく説明します。
Meeting transcriptの要件と権限
| 確認項目 | 条件 |
|---|---|
| 対象アカウント | Pro、Business、Enterprise |
| 初期状態 | 無効。ホストまたは管理者が明示的にオンにする |
| 組織設定 | アカウント所有者・管理者がアカウントまたはグループ単位で設定可能 |
| 個人設定 | 管理者がロックしていなければユーザー自身で変更可能 |
| 会議中の開始 | ホストが開始・停止を管理 |
| 参加者 | ホストへ開始をリクエスト可能 |
| 会議中の保存 | 「Allow saving of transcripts to computer by」で許可されたユーザーのみ |
| 対応アプリ | Windows、macOS、Linuxのデスクトップアプリ、Android、iOSの対応版 |
管理者は、保存期間、ホストの会議後管理、参加者の会議中閲覧、PCへの保存を許可する対象などを設定できます。PC保存の対象は、ホストのみ、ホストと共同ホスト、外部ゲスト以外の全参加者、指定IPの参加者、全参加者などから選べます。
つまり、参加者は自分だけでMeeting transcriptを強制開始したり、権限なしで保存したりはできません。会議のホストが開始を承認し、管理者・ホストの設定で閲覧・保存を許可している必要があります。
管理者・ホストがMeeting transcriptを有効にする手順
アカウント全体で有効にする
- 設定変更権限を持つ管理者としてZoom Webポータルにサインインする
- 右上のプロフィール画像またはイニシャルから「Admin Center」を開く
- 「Settings」→「Meeting」を開く
- 「In Meeting (Advanced)」の「Meeting transcript」をオンにする
- 必要なサブ設定を選び、保存する
- 組織で設定を固定する場合はロックする
主なサブ設定は次のとおりです。
- すべての会議、またはMeeting summaryがある会議で自動生成する
- 参加者へ表示する独自の注意文を設定する
- 指定日数後にMeeting transcriptを削除する
- ホストが会議後に閲覧・削除・ダウンロードできるようにする
- 全参加者が会議中にMeeting transcriptを閲覧できるようにする
- PCへ保存できる参加者の範囲を指定する
管理者が設定をロックしていない場合、ユーザーは「My account」→「Settings」→「Meeting」→「In Meeting (Advanced)」から個人用のMeeting transcript設定を変更できます。項目がグレーアウトしている場合は、アカウントまたはグループでロックされているため、Zoom管理者へ依頼してください。詳細は公式の有効化手順にあります。
ホストが会議中に開始・停止する
- Zoomミーティングを開始する
- 会議コントロールの「More」→「Transcript」を選ぶ
- 停止する場合は、画面右上の「Transcript」アイコンにカーソルを合わせて「Stop transcription」を選ぶ
- 必要に応じて「Delete transcript」にチェックし、停止を確定する
自動生成を設定していない会議では、ホストが開始操作を忘れるとMeeting transcriptは残りません。保存が必要な会議は開始前に設定と権限を確認してください。
参加者がMeeting transcriptをリクエストする手順
- Zoomミーティングに参加する
- 会議コントロールの「More」→「Transcript」を選ぶ
- 「Ask host to start transcription」が表示されたら「Request transcription」を選ぶ
- ホストが「Start transcription」を選ぶと開始される
ホストはリクエストを拒否できます。参加者側にリクエスト項目が表示されない場合は、Meeting transcript設定、アプリのバージョン、アカウントやグループの制限を管理者・ホストに確認してください。
会議中にTXTで保存する方法
管理者・ホストの設定で保存を許可されたユーザーは、会議中にMeeting transcriptをTXTファイルとして保存できます。
- 「More」→「Transcript」を開く
- 右側の「Transcript」パネルに発話が表示されることを確認する
- パネル下部の「Save transcript」を選ぶ
- 「View in Folder」または「Finder」で保存先を開く
Windowsの公式な既定保存先は次のとおりです。
“text C:\Users\[Username]\Documents\Zoom “
macOS・Linuxでも、保存後に「View in Folder」または「Finder」を選び、実際の保存先を確認してください。設定で保存権限がない場合、「Save transcript」は使えません。
会議後にVTTで保存できる条件
会議後のVTTダウンロードは、ライブ字幕の保存ではありません。Zoom公式では、次の条件に該当するMeeting transcriptについて、ホストが「Recording and Transcripts」タブからVTTをダウンロードできると説明しています。
- Meeting summaryとともにMeeting transcriptが生成されている
- ホストが会議後のMeeting transcriptを直接閲覧・削除できる追加設定が有効
- Meeting transcriptが保持期間内に残っている
- 操作するユーザーが対象会議のホストである
この条件を満たすMeeting transcriptは、ホストが一覧からVTTとして保存できます。Zoom上からMeeting transcriptを直接共有することはできないため、必要な相手へ渡す際は組織の情報管理ルール、参加者への説明、保存期間を確認してください。
制限と注意点
- ライブ字幕は会議中の過去3分までしか遡れません。
- 録画再生中に字幕を見られても、字幕ファイルとして保存できるという意味ではありません。
- Meeting transcriptは標準で無効です。開始前の設定確認が必要です。
- 参加者の開始リクエストは、ホストが拒否できます。
- 会議中のTXT保存は、管理者・ホストが許可したユーザーだけが行えます。
- 会議後のVTTは、Meeting summaryとの生成やホスト向け管理設定などの条件があります。
- Meeting transcriptの保持期間が設定されている場合、期限後は利用できません。
- 音声認識結果には誤りが含まれる可能性があります。固有名詞、数値、契約条件などは録音や原資料と照合してください。
- 会議記録の保存・外部共有は、参加者への通知、社内規程、機密情報の取扱方針に従ってください。
何を選ぶ?目的別の判断基準
| 目的 | 選ぶ機能・方法 |
|---|---|
| 会議中に原文を読みたい | Zoomの自動字幕 |
| 会議中に別言語の文字で読みたい | Translated Captions |
| 会議の発話記録を残したい | Meeting transcriptを事前に有効化 |
| 会議後にホストがVTTを保存したい | Meeting summaryとの生成+会議後管理設定を確認 |
| 録画を見ながら字幕を確認したい | Zoom WorkplaceアプリまたはWebポータルで録画再生 |
| 他社主催会議でZoom設定を変えられないが、自分だけ日本語で理解したい | 自分のPCで動く外部PC音声翻訳アプリ |
会議記録を正式に残すならMeeting transcriptを選びます。会議中の理解が目的なら字幕や翻訳字幕、音声で聞くならVoice Translator、人間による正確性が必要ならLanguage Interpretationという切り分けです。Zoom・Teams・Google Meetの翻訳機能比較も、会議環境を選ぶ際の参考になります。
Zoomの字幕・Meeting transcriptと独立PC音声方式の違い
| 比較軸 | Zoom字幕/Meeting transcript | PC音声翻訳アプリ |
|---|---|---|
| 目的 | ライブ字幕の表示、または会議記録の保持 | 会議中に自分が内容を理解するための翻訳補助 |
| Zoom契約・設定 | プラン、ホスト、管理者設定、保存権限に依存 | Zoom側の契約・管理者設定は変更しない |
| 保存 | Meeting transcriptの権限と条件に従いTXT/VTTを保存 | Zoomの字幕・公式議事録を保存する機能ではない |
| 対象音声 | Zoom会議内の字幕・Meeting transcript | 自分のWindows PCで聞こえる音声 |
| 他の参加者 | ホストや管理者が会議単位・組織単位で運用 | 原則として利用者本人のPC上で確認 |
保存すべき公式な会議記録が必要ならMeeting transcript、他社主催会議で自分の理解を補助したいなら独立PC音声方式、という選び分けになります。
保存ではなく、会議中の日本語理解が目的の場合
じたん翻訳は、Zoom公式機能ではないWindows 11専用の外部アプリです。Zoomの字幕やMeeting transcriptを保存する機能ではありませんが、Zoomの契約・ホスト・管理者設定を変更せず、自分のWindows 11 PCで聞こえる音声を日本語字幕にし、必要に応じて読み上げで確認できます。
他社主催会議で字幕やMeeting transcriptを有効にできない場合や、記録保存ではなく会議中の理解を補助したい場合に向いています。仕組みはPC音声をリアルタイム翻訳する方法で確認できます。
よくある質問
2026年5月18日変更ですか、5月24日〜26日変更ですか?
Zoomの「字幕保存」ページは5月18日からとし、変更FAQは5月24日〜26日の段階展開としています。公式ページ間で日付表現は異なりますが、7月20日時点では字幕保存不可という最終仕様で一致しています。
参加者でもMeeting transcriptを開始できますか?
参加者はホストへ開始をリクエストできますが、自分だけで強制開始はできません。ホストが開始または拒否を選びます。
録画を再生すると字幕が見えるのに、保存できないのはなぜですか?
録画再生時の字幕表示は引き続き利用できますが、Zoomはライブ字幕を保存記録として扱わなくなりました。保存用のデータはMeeting transcriptで管理します。
公式出典
- Saving closed captions in a meeting(字幕保存廃止、過去3分、録画再生)
- Meeting captions and transcript updates FAQ(段階展開、設定変更、権限)
- Enabling or disabling meeting transcripts(対象プラン、管理者設定、VTT条件)
- Using Meeting transcripts(開始、参加者リクエスト、TXT保存先)
*最終確認日:2026年7月20日*

