Teams翻訳字幕の設定は、管理者がライブキャプションを許可し、主催者または参加者本人に対象ライセンスがあり、各参加者が自分の画面で翻訳先を選ぶ、という3段階です。
通常のTeams会議では、翻訳字幕用の独立した管理項目ではなく、会議ポリシーのライブキャプションと、対象ライセンス、参加者ごとの「翻訳」設定を確認します。本記事の確認日は2026年7月20日です。
設定全体:管理者・ライセンス・参加者を分ける
| 担当 | 設定・確認 | 役割 |
|---|---|---|
| Teams管理者 | 会議ポリシーのライブキャプションを許可 | 対象ユーザーが会議中に字幕をオンにできるようにする |
| ライセンス管理者/主催者 | Teams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotの割り当てを確認 | 主催者保有なら全員、参加者本人保有なら本人だけ翻訳字幕を利用可能にする |
| 各参加者 | ライブキャプションを表示し、「翻訳」をオン、翻訳先を選択 | 自分の画面に表示する言語を決める |
Teams翻訳字幕とは
ライブキャプションは、会議の発話をリアルタイムに文字表示する機能です。ライブ翻訳キャプションは、その字幕を参加者が選んだ別の言語へ翻訳します。翻訳された音声を再生するInterpreterとは別機能です。
| 機能 | 出力 | 主な条件 |
|---|---|---|
| ライブキャプション | 原語の字幕 | ライブキャプション会議ポリシー |
| ライブ翻訳キャプション | 別言語の字幕 | ライブキャプションポリシー+主催者または本人のPremium/Copilot |
| 多言語音声認識 | 参加者が選んだ音声言語を認識し、字幕・トランスクリプトへ反映 | 対象ライセンスと会議オプション |
| Interpreter | AI翻訳音声 | 利用者本人のMicrosoft 365 Copilotと管理者ポリシー |
必要ライセンス:主催者保有と本人保有
| ライセンス状況 | 翻訳字幕を使える範囲 |
|---|---|
| 会議主催者がTeams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotを保有 | 参加者全員。参加者個別の対象ライセンスは不要 |
| 主催者は対象外、参加者本人がTeams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotを保有 | 対象ライセンスを持つ本人だけ |
| 主催者にも本人にも対象ライセンスなし | ライブ翻訳キャプションは利用不可。原語字幕または外部代替を検討 |
この条件はMicrosoft Supportのライブキャプション案内に明記されています。Teams PremiumとCopilotの選び分けは翻訳目的のライセンス比較をご覧ください。
手順1:管理者がライブキャプションを許可する
Teams管理者は、対象ユーザーへ割り当てた会議ポリシーを確認します。Microsoft Learnで示されているライブキャプションの主な設定は次のとおりです。
| Teams管理センターの表示 | PowerShell | 動作 |
|---|---|---|
| 有効になっていませんが、ユーザーは有効にできます | DisabledUserOverride |
既定はオフ。参加者が会議中にオンにできる |
| オフ | Disabled |
割り当て対象はライブキャプションを使用できない |
PowerShell例:
Set-CsTeamsMeetingPolicy -Identity <policy name> -LiveCaptionsEnabledType DisabledUserOverride
翻訳字幕用の独立した管理項目をオンにする手順ではありません。ライブキャプションを許可したうえで、Teamsが主催者または参加者本人のライセンスを判定し、各参加者が翻訳先を選びます。
手順2:主催者または本人のライセンスを確認する
- 会議主催者にTeams PremiumまたはMicrosoft 365 Copilotが割り当てられているか確認する。
- 主催者が対象外の場合、自分本人に対象ライセンスがあるか確認する。
- Teamsへ、ライセンスが割り当てられた確認可能なアカウントでサインインする。
- 会議に再参加し、言語設定に「翻訳」が表示されるか確認する。
他社主催会議でも、自分本人に対象ライセンスがあれば本人だけ翻訳字幕を使える経路があります。外部主催という理由だけで一律に不可とは判断しません。
手順3:各参加者が翻訳先を選ぶ
- 会議コントロールの「その他のアクション」を開く。
- 「言語と音声」→「ライブキャプションを表示」を選ぶ。
- 字幕右側の「キャプション設定」→「言語設定」を開く。
- 会議の音声言語が正しいことを確認する。
- 「翻訳」をオンにする。
- 自分が読みたい翻訳先言語を選ぶ。
翻訳先は各参加者が自分の画面で選びます。主催者が通常の会議で参加者全員の翻訳先を1言語へ固定する手順ではありません。タウンホールやイベントのキャプション言語設定は通常会議と別です。
会議の音声言語と翻訳先言語は別
- 会議の音声言語:話者が実際に話している言語。認識精度に影響する。
- 翻訳先言語:各参加者が字幕を何語で読みたいか。
音声言語を変更すると、会議全体の認識に関わります。言語不一致時は、主催者、共同開催者、文字起こし開始者、または文字起こしを有効にした機能の開始者へ更新プロンプトが表示される場合があります。個人の翻訳先変更とは区別してください。
字幕保存と文字起こし通知を分ける
| 項目 | ライブキャプション | ライブ文字起こし |
|---|---|---|
| 目的 | 会議中に字幕を読む | 会議のトランスクリプトを記録する |
| 保存 | Teamsはライブキャプションを保存しない | 会議後にトランスクリプトへアクセス可能 |
| 参加者通知 | 文字起こし開始と同じ全参加者通知が明記された操作ではない | 開始時に参加者全員へ通知 |
字幕が必要なだけならライブキャプションを表示します。記録として保存したい場合は、権限と組織ルールを確認してライブ文字起こしを開始します。字幕をオンにしただけで会議後に字幕ファイルが残るわけではありません。
翻訳字幕が出ない場合
- 原語のライブキャプション自体が出るか。
- 言語設定に翻訳先があるか。
- 主催者または本人に対象ライセンスがあるか。
LiveCaptionsEnabledTypeがDisabledではないか。- クライアントと音声言語が正しいか。
詳しい切り分けはTeams翻訳字幕が使えない・出ない時の代替手段をご覧ください。
Teams公式字幕が使えない時のPC音声翻訳
じたん翻訳は、Teams公式の翻訳字幕を有効化するものではありません。Windows 11専用で、PCから聞こえる会議音声を別アプリで翻訳し、自分の画面に字幕・読み上げを表示する補助手段です。
Teams、Zoom、Google Meetなどを横断できますが、社用PCのアプリ導入、外部AI利用、録音・文字起こしに関する組織ルールを確認してください。
Teamsの翻訳字幕条件を満たせない会議を、自分の画面で補助する
じたん翻訳はWindows 11専用です。Teams側の字幕設定とは別に、PCから聞こえる会議音声を字幕・読み上げで確認できます。
FAQ
管理者は翻訳字幕のどの設定を確認しますか?
通常のTeams会議では、管理者はライブキャプション会議ポリシーを確認します。主催者または本人の対象ライセンスを確認したうえで、参加者が会議中に翻訳先を選びます。
参加者全員にPremiumまたはCopilotが必要ですか?
主催者が対象ライセンスを持つ会議では、参加者全員が個別ライセンスなしで翻訳字幕を使えます。主催者が対象外でも、本人が対象ライセンスを持てば本人だけ利用できます。
翻訳字幕を保存できますか?
Teamsはライブキャプションを保存しません。会議後に記録が必要ならライブ文字起こしを別に開始します。開始時には参加者全員へ通知されます。
翻訳字幕は音声で読み上げられますか?
ライブ翻訳キャプションはテキストです。Teams内でAI翻訳音声を使う機能はInterpreterで、利用する本人にMicrosoft 365 Copilotが必要です。
まとめ
- 管理者はライブキャプション会議ポリシーを許可する。
- 主催者ライセンスなら全員、本人ライセンスなら本人だけ翻訳字幕を使える。
- 各参加者が自分の画面で翻訳先を選ぶ。
- 翻訳字幕用の独立した管理項目ではなく、ライブキャプション会議ポリシーを確認する。
- ライブキャプションは保存されず、保存用の文字起こし開始は全員へ通知される。
