Slack・Chatworkのメッセージを翻訳する方法|多言語チーム向け
グローバルチームでは、SlackやChatworkでの日常的なメッセージやりとりに言語の壁が立ちはだかります。Slackの翻訳機能やChatworkの多言語対応を活用すれば、多言語チームでもスムーズなコミュニケーションが可能です。本記事では、各ツールの標準翻訳機能、翻訳Botの導入、そしてPC画面上のテキストをそのまま翻訳できる「翻訳レンズ」まで、実践的なアプローチを比較しながら紹介します。
なぜビジネスチャットで翻訳機能が必要なのか
外国籍メンバーを含むチームでは、日常的なチャットコミュニケーションに翻訳のニーズが生じます。メールであれば時間をかけて翻訳できますが、チャットはリアルタイム性が求められるため、素早く翻訳できる仕組みが欠かせません。
とくに次のような場面で翻訳機能が役立ちます。
- 日本人メンバーがベトナム人エンジニアにタスクを依頼する
- 英語圏のクライアントとSlackで直接やりとりする
- 複数言語のメンバーが混在するプロジェクトチャンネルで情報共有する
Slackの翻訳機能
Slack AIの翻訳機能(有料プラン)
Slackは2025年6月以降、有料プラン(Pro・Business+・Enterprise Grid)でAI機能を利用できるようになりました。このAI機能には、メッセージの翻訳が含まれており、チャンネル内のメッセージをワンクリックで別の言語に翻訳できます。
ただし、この機能はSlackの有料プラン加入が前提です。無料プランでは利用できない点に注意が必要です。
翻訳Botの導入
Slack App Directoryには、多数の翻訳Botが公開されています。代表的なものとして、次のようなBotがあります。
| 手法 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Slack AI(標準) | 有料プランで利用可能、設定不要 | 手軽に翻訳したい場合 |
| 翻訳Bot(外部) | 無料〜低コスト、App Directoryから追加 | 特定の言語ペアを頻繁に使う場合 |
| ブラウザ翻訳 | Chrome等の自動翻訳機能、コストゼロ | Web版Slackを使う場合 |
| 翻訳レンズ | 画面上のテキストをOCR翻訳、ツールを選ばない | あらゆるチャットツールに対応 |
Botを導入する場合は、メンションやコマンドで翻訳をトリガーする仕組みが一般的です。たとえば @translate ja Hello のようにメンションすると、Botが日本語訳を返す、といった使い方になります。
Chatworkの翻訳機能
Chatwork公式の多言語対応
Chatworkは標準で日本語・英語・中国語(繁体字)・ベトナム語の4言語に対応しています。これは画面表示の言語設定であり、メッセージそのものの翻訳機能ではありません。画面の言語設定は、環境設定の詳細設定タブから変更可能です。
AI翻訳Bot「kotodoor」の活用
Chatworkでメッセージを翻訳するには、AI翻訳Botの導入が有力な選択肢です。「kotodoor」などの翻訳Botを導入すれば、Chatwork上でメッセージを書き、翻訳したい言語をメンションするだけで、自動翻訳されたメッセージが送信されます。
対応言語は日本語、英語、中国語、ベトナム語、タガログ語など10言語以上で、多国籍チームの日常的なコミュニケーションに十分な言語カバー率です。
翻訳レンズでツールを選ばない翻訳
SlackであれChatworkであれ、翻訳Botや標準機能が使えないケースもあります。たとえば、デスクトップアプリ版を使っている場合や、社内セキュリティポリシーでBotの追加が制限されている場合です。
こうした場面で役立つのが翻訳レンズです。翻訳レンズは、PC画面上のテキストをOCRで認識し、その場で翻訳結果を表示する機能です。
翻訳レンズのメリットは以下の通りです。
- ツールを選ばない: Slack、Chatwork、Teams、LINEなど任意のアプリケーションで利用可能
- 設定不要: Botのインストールや管理画面の操作が不要
- 即座に利用: ショートカットキーで起動し、翻訳したい範囲を選ぶだけ
詳しい使い方は翻訳レンズの使い方ガイドで解説しています。
翻訳方法の選び方チェックリスト
自チームに合った翻訳方法を選ぶ際のチェックリストをまとめました。
- [ ] Slack有料プランを利用しているか → Slack AIの翻訳機能が最も手軽
- [ ] Chatworkで多言語メッセージを送りたいか → 翻訳Bot(kotodoor等)の導入を検討
- [ ] 複数ツールをまたいで翻訳したいか → 翻訳レンズが便利
- [ ] セキュリティ要件でBot追加が制限されているか → 翻訳レンズまたはブラウザ翻訳
- [ ] 翻訳の正確性がビジネスに直結するか → セキュリティにも配慮したツール選定を
翻訳ツールを利用する際は、翻訳ツールのセキュリティガイドもあわせて参照し、機密情報の取り扱いに注意してください。
よくある質問
Slackの無料プランでもメッセージを翻訳できますか?
Slackの無料プランではAI翻訳機能は利用できません。ただし、Web版Slackをブラウザで開き、Chromeの自動翻訳機能を使うか、外部の翻訳Bot(無料のものもあり)を追加することで、メッセージの翻訳は可能です。
Chatworkで翻訳Botを導入するのに管理者権限は必要ですか?
Botの種類によりますが、多くの翻訳Botは管理者権限なしで導入できます。ただし、社内セキュリティポリシーで外部サービスの連携が制限されている場合は、事前に情報システム部門に確認してください。
翻訳レンズはオフラインでも使えますか?
翻訳レンズはインターネット接続が必要です。OCRによるテキスト認識と翻訳処理をクラウド上で行うため、通信環境が必須となります。
翻訳精度はビジネスで使えるレベルですか?
一般的なビジネスメッセージであれば、AI翻訳の精度は実用レベルに達しています。ただし、専門用語や社内固有の表現は正確に翻訳されないことがあるため、重要な意思決定に関わるメッセージは人による確認を推奨します。
多言語チームのコミュニケーションを支える翻訳手段は、SlackやChatworkの標準機能から翻訳レンズまで多岐にわたります。じたん翻訳では、PC画面上のテキストを翻訳する翻訳レンズや、PCの音声をリアルタイム翻訳する機能を提供しています。無料登録で100チケットが付与されるため、まずはご自身のチーム環境で使えるか試してみてはいかがでしょうか。
